鹿さんボクシング編 8

鹿さんがどうやって勝利したかと回想すると、圧倒的な判定勝ちでした。

 

どのラウンドも鹿さんのペースで誰が見ても弱いようなジャブながら的確に入り、

 

相手のリカオンさんは一発も当てる事ができないままヘロヘロにまで体力を奪われ、

 

次第に顔がパンパンに腫れ、終始ボディーも嫌がっている状態でした。

 

 

鹿さんはというと試合後も、何事も無かったかのように綺麗な顔でニコニコしていたんです。

 

 

あと、気が付いた事を挙げると切りが無く、

角蟹ジムの基礎どころか、ボクシングの基礎などが微塵も感じられなかったために、

 

どんなステップなのか、どんなジャブなのか、どんなリズムなのか、はたまた利き腕すら判りませんでした。

 

 

 

そういえば、角蟹会長はいつも「勝てば勝者」とだけ言い、

 

他のジムとは違った基礎をモットーに指導してくれていた事を思い出しました。

 

 

 

鹿さん同様、会長は皆に個別のコミュニケーションを取り、

 

全体としての練習に統一感が無かったのを思い出しました。

 

 

しかし、考えてみれば、フォックスさん自身、

 

いつの間にか他人と同じような練習をこなし、

 

人よりも上達していると感じる部分を一つの目安として日々練習していた事に気付きました。

 

 

 

フォックスさん同様他のメンバーもうつむきながら考えているようでした。

 

なんか皆テストには合格したのにイマイチ喜べないのです。

 

 

気がつけば皆、散り散りバラバラに歩き始めていました。

 

 

 

 

あっ、忘れる所でした!

 

 

ライオンさんも圧倒的な開始3秒のKO勝ちで、新聞の一面を飾っていましたよ!